皆さんこんにちは。
都内で下水道管の更生工事を手掛けている沢田建設株式会社です。
ご存じない方も多いかもしれませんが、実は去る9月10日は「下水道の日」でした。下水道は私たちの生活に欠かせない設備であり、沢田建設でも業務を通じて下水道の大切さを日々実感しています。では、下水道は一体いつから存在し、どのように発展してきたのでしょうか？ 今回は下水道の日にちなんで、下水道に関する世界の歴史をご紹介します。
■毎年9月10日は「下水道の日」
下水道の日は、1961年（昭和36年）から「全国下水道促進デー」として始まりました。当時の日本で下水道を使えた人は、何とわずか6％ほど。諸外国に比べて下水道の整備が著しく遅れていたため、下水道を全国的にアピールする活動として記念日が制定されたのです。その後、旧下水道法の制定からちょうど100年目となる2001年（平成13年）、より親しみのある名称とするべく「下水道の日」に変更されました。
では、なぜ9月10日なのかというと、この時期が台風シーズンだからです。9月10日頃は、2月4日頃の立春から数えて220日目に当たり、かつては二百二十日（にひゃくはつか）と呼ばれ大きな台風が来る日とされていました。
下水道には、雨水を適切に排除して街を水害から守るという重要な役割があります。そのため、台風による大雨と「雨水の排除」が関連付けられ、9月10日が「下水道の日」になったのです。2022年も、すでに複数の台風が日本にやってきているため、雨水排除の重要性を実感している方も多いでしょう。下水道の大切さを再確認するには、本当にちょうどいい時期なのです。
■世界最古モヘンジョ・ダロの下水処理システム
下水道は長い歴史の中で発展し、現代ではとても高度な設備になりました。では、下水道は一体いつから使われているのでしょうか？
世界最古の下水道とされているのは、今から約4500年前に存在した古代インダス文明の都市「モヘンジョ・ダロ」の遺跡で発見されたものです。インダス文明は世界4大文明の1つで、パキスタン南部のインダス川流域で栄えました。日本にはまだ文明といえるものがなかった時代です。
モヘンジョ・ダロは、極めて高度な建築文明を誇った都市として知られています。下水処理のシステムも例外ではなく、レンガで作られた下水道や水洗トイレが存在。浄化槽による汚水の浄化や、汚水貯水槽に段差を設けることによって効果的に汚泥を沈殿させるなど、現代と同じような方法で下水処理を行っていました。
また、ゴミの収集システムも現代と同じく行われていました。ダストシュート（ゴミ箱）にゴミを捨てておくと、定期的に清掃員がきて回収するといったいまと同じ方法で行われていたようです。
これほどの技術や文明が4500年前に存在していたとは、驚く他ありません。
これ以外にも古代ローマや古代エジプト、地中海沿岸の都市などで下水道が作られていたことがわかっています。逆にいうと汚水や雨水の処理は、紀元前の時代から人類にとって大きな問題だったのです。
■日本の下水道はいつから？│日本最古の下水道
次は、日本における下水道の歴史を見ていきましょう。まだ近代的な下水処理施設がなかった時代の日本では、し尿を溜めて農業用の肥料として利用し、生活排水や雨水はそのまま川などに流していました。しかし、幕末～明治期になると、東京の人口が増えてし尿や生活排水も増加。その影響で衛生環境が悪化し、虎狼痢(コレラ)などの伝染病も流行したため、下水道の整備が必要となりました。
そこで、1884年（明治17年）に作られたのが「神田下水」です。これは現在のJR神田駅付近に約4kmにわたって敷設され、一部は今でも稼働しています。さらに1922年（大正11年）には、日本初の近代的な下水処理施設である「三河島水再生センター（三河島汚水処分場）」が作られました。同センターは、下水道分野では初となる国の重要文化財に指定されています。
その後は全国で近代的な下水道や処理施設が整備されたことは、皆さんもよくご存じの通りです。下水道は長い歴史の中で進化を続け、雨水の排除だけでなく汚水の衛生的な排出も担うようになりました。普段は目にする機会の少ない下水道ですが、まさに私たちの生活を支えている縁の下の力持ちといえるでしょう。
沢田建設では、そんな下水道管の更生工事を手掛けています。弊社では現在、共に働いてくれる仲間を募集中です。学歴や経験は不問、ベテランの先輩が1からしっかりと指導するため、未経験者でも安心して働けます。
公共事業が中心のため収入が安定しており、社会貢献もできるやりがいのある仕事です。興味のある方は、ぜひ一度ご連絡ください。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしております。
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